情報誌「地域人」 第35号
「地域人」は、地域の活性化を担う"地域人"が主役です。
政府方針である地域創生政策は、将来にわたって「活力ある日本社会」を形成していくために、地域資源を利用した多様な地域社会の形成を目指しています。そのためには、首都圏地域を含めた他地域との積極的な人的交流、情報交換などの連携を推進していくことが求められます。「地域人」は地域で活躍する多くの人々から得た、前向きで積極的な"生"の情報を新鮮なまま毎月お手元にお伝えします。また、さまざまな取り組みや先進事例を解説、論説を加え紹介していきます。ビジネスや生活に役立つことはもちろん、地域創生のテキストとしても活用していただけるような情報提供を目指します。
第35号の注目記事
巻頭インタビュー吉本哲郎
地元学ネットワーク主宰
水俣を見れば、短時間のうちに日本全体を理解できる――。水俣市役所職員のときに、吉本さんは地域をくまなく歩き、人々と話し合い、徹底的に調べていくなかから「地元学」は誕生した。「地元学」の実践はいま、地域の活性化を目指す国内外で大いに注目されている。
特集新しい水俣をつくる
水俣は日本の縮図である。古くから水が豊かで山の幸、海の幸に恵まれた水俣には旧石器時代から人々が暮らしていた。明治に入ると、日本の近代化と足並みをそろえ化学工業のチッソを中心とした工業都市として栄えた。しかし、そのチッソの排水が産業公害病を引き起こし水俣の人々は分断され、苦しむことになる。苦難のなかから水俣は全国初の「日本の環境首都」として、新たなまちづくりを進めている。新しい水俣づくりに取り組む人々の姿と豊かな風土から学ぶことは多い。
豪華 連載陣
もくじ
巻頭言
養老孟司
世界の田舎
解剖学者、大正大学客員教授巻頭インタビュー
吉本哲郎
地元学ネットワーク主宰
水俣を見れば、短時間のうちに
日本全体を理解できる
特集
新しい水俣を つくる
取材・文・写真 森枝卓士 フォトジャーナリスト水俣市MAP
元市長を訪ねて
吉井正澄元水俣市長の「もやい直し」
P A R T . 1
山の暮らしと恵み
豊かな水と川
頭石村丸ごと生活博物館
天の製茶園 天野浩
桜野園 松本和也
湯の鶴温泉
P A R T . 2
海の暮らし
― 原点から再生まで―
八代海(不知火海)の海の幸
明治の殖産興業から公害病へ
石牟礼道子さんと水俣
杉本肇さんに聞く
甦る豊かな海
湯の児温泉
P A R T . 3
新しいまちをつくる
環境首都・水俣
食の安心・安全
インタビュー
江口寿史、故郷の水俣を語る
水俣病と水俣を知るための10冊の本
島薗 進 選
寄稿
「地方分権改革・提案募集方式」
地域を起点とした発想で、
暮らしやすい地域づくりと地域創生を実現する
連載
雇用問題を考える
拡大する「雇用類似」の働き方
金子順一人間と自然資源
独自の発展の姿を目指す
仏教と伝統の国 ブータン(上)
随想
地域の宝を見出す
サステイナブルツーリズム
日本版DMO(地域観光づくりプラットフォーム)
進研究会 誌上セミナー
桑野和泉一般社団法人 由布院温泉観光協会 会長 人口減少下の地域を考える
東京一極集中問題から
保育のための人的資源格差を考える
高校連携で始まる人材循環
矢掛町での取り組み(岡山県)
浦崎太郎地域興論
人口激減自治体の住民サービス
河合雅司「食」から始まる地方再生
発酵食堂カモシカ
京都府嵐山
スポーツとまちおこし
ボクシング伝来の地
神奈川県が生んだチャンピオン
暮らすように町に泊まる
豊後竹田 炭酸泉のぶくぶく大分県竹田市
森まゆみ人間力大賞日本青年会議所
第32回「人間力大賞」受賞者発表迫る！
おきたま通信「百姓の独り言」
生きてりゃいいさ
菅野芳秀ふるさとと神仏のゆくえ
あんたのいのちの
ふるさとはどこかい?
chiikijin square(地域人スクエア)
ニュース、イベント、映画、書評 etc.
直言! 今月の地域構想
大学定員抑制法
清成忠男 大正大学地域構想研究所 所長啐啄
変革の時代、「人間学」は今後どう展開するか
柏木正博 本誌編集・発行人コアコア新聞
「馬鹿者」を命ず 第二十八回
渋谷和宏 作家・経済ジャーナリスト次号予告/編集後記
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- 書籍名：地域人
- 出版社：大正大学出版会
- ISBNコード：ISBN978-4-909099-19-8
- 価格：1,000円
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